私とグゥのような食いしん坊にとって、旅行の楽しみの一つはその土地ならではの名物料理を食べること。
去年アメリカ南部へ出発する前、私たちの頭に浮かんだ食べ物はグリッツ。グリッツというのは、とうもろこしを挽いて作った穀粒。これを水や牛乳で煮て食べます。イタリア料理のポレンタみたいなもの。
ん~ちょっと待った、グリッツとポレンタの違いって何だろう? コーンミールもとうもろこしを挽いたものだったはず。ますます混乱。というわけで、キッチンにあるものを比べてみることに…。
ジョージア州ヘレンで購入した白とうもろこしの石挽きグリッツ
グゥによると「やっぱりグリッツは白とうもろこしじゃなきゃ」なんだって。白とうもろこしの粉と言えば、メキシコにはホミニーというアルカリ処理したとうもろこしを挽いたマサという食材があって、コーン・トルティーアとかタマレの中身には、これを使うんですよね、確か。
即席ポレンタ。通常のものより粒が細かく短時間で調理できるものです。
ラベルには「インスタント・コーンミール」の表記
なんだ。ポレンタとコーンミールって同じものだったんだ。
コーンミールだと思っていたものは実はコーン・グリッツで
ラベルを見ると「別名ポレンタ」さらに「コーングリッツは胚珠を取り除いたとうもろこしを荒く引いたものです。北イタリアとアメリカ南部では定番の食材として長く調理されてきました。」という説明がありました。基本的には同じものみたい。
気になって、ちょっと調べてみたら「ポレンタ」は料理名で、その材料は「コーンミール」というのが正解のようです。グリッツも厳密にはそうなのかな。
ちなみにこの三つ、見た目はこんな感じです。
ポレンタは、既に調理済のものも売っていて、これは通常スライスして焼いたり、揚げたりして食べます。カナダではこの食べ方が一般的かも。
我が家では焼いたりせずに、できたてをマッシュポテトのような状態で食べます。
数年前アルプス山中、フランスとの国境に近いイタリアのヴァッレ・ダオスタ州(Valle d'Aosta)で食べたポレンタは絶品でした。
アオスタ市内のレストランでフォンデュータ(イタリア流チーズフォンデュ)を頼んだ時に具材として出てきたポレンタ。うっすら焦げた部分がとっても美味しかったな。
こちらはモンテ・ビアンコ(モン・ブラン)へ向かうケーブルカーの途中停車駅で食べた、旬のきのこのソテーとポレンタ。思い出すだけでヨダレがこぼれそう…。
コーンミール系、大好き。